織のインテリア
七福招来図
高さ 1m54cm 布巾 1m17cm |
「七福招来図」
めでたい初夢をみるために、宝船の絵を枕の下に敷いて寝る習慣は室町時
代が発祥とされており、当時の将軍が始めたものが徐々に一般にも広まって
行きました。
宝船というのは、金銀財宝を積んだ宝尽くしの船に賑やかに七福神や太公望が
乗っているさまを描いた絵で、京都五条天神に奉納されているものが
最も古いとされています。
その図柄は、帆柱も檜櫂もない舟の中に稲を置いただけの簡単なもので、
頭上には梵字とおぼしき文字が描かれている。
これがやや複雑になったのが相阿弥によって描かれた、舟の中に積んだ米俵の
図である。
一般に良く知られている七福神が乗っている図柄になったのは、江戸時代以降
ですが、描かれている七福神の構成はその時々で変化しておりました。
現在では七福神の構成は
「恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋」
とされておりますが、寿老人と福禄寿はともに南極老人星の化身とされることから、
この二者を同一のものとみなし、寿老人の代わりに吉祥天や猩猩(しょうじょう)などが
入れられたこともありました。
これは関西から始まったものと云われています。
当時、関西では宝船の絵は節分に諸社寺で頒布したが江戸では正月早々に
「お宝お宝」といって宝船売りが売り歩いていたそうです。
この几帳はこれらのめでたい図柄を基に笹岡秀水が創作し描き上げた作品です。
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