織のインテリア
几帳-中型
色絵石畳文様
高さ:1m37cm 布巾: 91cm |
【色絵石畳文様】
この作品は、三笠宮崇仁親王の第三皇子、高円宮家に御献上奉りまし
た帯と同柄のものを几帳として仕立て上げたものです。
宮家御愛品としてつつがなきよう心を込めて創作致しました織文様
は、江戸時代より加賀の国で創作された九谷焼の色絵陶器より意匠し、
九谷焼の豪快で重厚な作風と独自の九谷五彩をそのまま織にうつしと
り比類なき美の境地を表現致しました。
黄、紺、緑、紫、赤の五彩は、加賀友禅の彩色にも相通じ、奥深く秘
めた華やぎを感じさせるものです。
格の高い有職文様である色絵石畳の文様は整然とした秩序を表わし、
そのなかに精密な輪つなぎ丈を織り込んで無限につながる縁起にあやかり、
さらに、中国の皇帝を象徴する高貴な黄色を効果的に用いて四方を
鳳凰文に守らせる…真に吉祥富貴あふれる趣が薫り立つ
美術工芸品と呼ぶにふさわしい几帳となりました。
西陣織美術工芸几帳について
平安貴族の住まいに几帳は大切な役目をはたしておりました。
部屋のしきりに用いたり、時には女性の傍らに立てて目隠しとし、
また風よけの役割もしておりました。
王朝文学にもよく部屋内の描写に敬見されます。
最近では、西陣織で几帳を新調すると相当高く付くと云うことで、
友禅の布施が出てきておりますが、この几帳は美術工芸品と
云うべき西陣織をもっと身近にお楽しみ頂きたく、創作致しました。
西陣織の最高級の帯地技術を生かし布の光沢、金銀箔の煌めき、
何れも選りすぐりの素材と几帳にあった文様を特別に作り、優雅な、
そして豪華な意匠で現代風に甦らせました。
創立以来、ひたすらに本当に価値あるものをお届けすべく研磨を
重ねてまいりました弊社の自信の作でございます。
どうぞ玄関口、広間、別室の最高のインテリアとしてお役に
立たせて下さいませ。
織元謹製